あなたはこんな悩みを持っていませんか。
- 枕とニキビって関係あるの?
- 枕でニキビができないようにしたい
- お肌に優しい枕カバーの素材を知りたい
この記事では、枕とニキビの関係、枕でできるニキビ対策の方法を紹介しています。
また、お肌に優しい枕カバーの素材も解説しているので参考にしてください。
1.枕はニキビの原因になるのか
ニキビは枕が原因でできることもあります。
まずは枕がニキビの原因になる理由や注意すべきポイントについて詳しく紹介します。
1-1.枕の表面は雑菌だらけ
人間はひと晩でコップ1杯の汗をかくといわれています。
特に頭は汗をかきやすいため、枕カバーにはかなりの量の汗が吸収されていることになります。
また枕には汗だけでなく皮脂やフケなども付着し、雑菌が繁殖しやすい環境が整っています。
特に次のような習慣があれば、枕の表面が雑菌だらけになっている可能性が高いと考えられます。
- 髪を洗わずに寝る
- 髪を乾かさずに寝る
- 枕カバーをこまめに洗濯していない
1-2.枕の表面の雑菌は一晩で増える
P&Gが行った実験では「枕の表面の雑菌は一晩で増える」ことが報告されています。
実験の概要と結果は以下の通りです。
被験者:30代~40代の男性8名
実施期間: 2009年1月5日~26日
実験内容:新品のシーツを使用し1日後と1週間後に菌の数を測定する
実験結果からは、たった一晩で4倍以上、1週間後には11~12倍もの雑菌が増殖したことがわかります。
この実験ではシーツが使用されていますが、フケや皮脂が付着しやすい枕カバーには、より多くの雑菌が繁殖することが予想されます。
1-3.枕に顔を押し付けて寝ていないか
枕に顔を押し付けて寝ると、次のような理由によりニキビができやすくなってしまいます。
- 雑菌が繁殖しやすい環境になる
- 毛穴に雑菌が侵入しやすくなる
- 肌と枕が密着し毛穴が塞がれてしまう
- 枕の繊維が刺激になる
顔と枕が密着していると、通気性が悪く高温多湿の状態が続き、雑菌が繁殖しやすい状態になります。
そして枕の表面に付いた雑菌が肌に触れることで、炎症が起こりニキビが発生してしまうのです。
また毛穴が塞がれて皮脂を排出できなくなることや、繊維による刺激もニキビの原因になります。
うつぶせ寝は枕に顔を押し付けて寝ることになるため、なるべく避けるようにしましょう。
1-4.顔の片側にだけニキビができているなら要注意
顔の片側だけにニキビができている人は、寝返りができていない可能性があります。
寝返りができなければ、枕に押し付けられていた顔半分だけに、ニキビができてしまいます。
また寝返りができなければ、次のような理由で快眠の妨げにもなります。
- 血液の循環が悪くなる
- 布団の中に熱がこもる
スムーズに寝返りをするためには、頭が沈み込まない硬さの枕を使う必要があります。
まずは今使っている枕で、力を入れずに寝返りができるかどうかを確認してみましょう。
2.枕でできるニキビ対策の方法
枕が原因のニキビを防ぐ方法を2つ紹介します。
2-1.枕カバーを頻繁に交換する
髪をしっかり洗って乾かしてから寝たとしても、フケや皮脂をゼロにすることはできません。
できれば毎日、最低でも2~3日に1回は、枕カバーを交換して雑菌の繁殖を防ぎましょう。
2-2.枕にタオルを敷いて毎日交換する
次のような事情がある場合は、枕に敷いたタオルを毎日交換するのがおすすめです。
- 洗濯すると傷みやすい素材の枕カバーを使っている
- 枕カバーが一日では乾かないことが多い
寝返りの際にタオルがずれると、睡眠の妨げになってしまいます。
しっかりカバーできるように、枕を包めるサイズのタオルを使いましょう。
3.お肌に優しい枕カバーの素材
繊維による刺激がニキビの原因になることもあります。
ニキビを防ぐためにも、次のような肌に優しい素材の枕カバーを選びましょう。
シルクの枕カバー
シルクの枕カバーには、次のようなメリット・デメリットがあります。
- 肌にやさしく美肌や美髪効果がある
- 抗菌作用があり雑菌の繁殖を抑えられる
- 吸湿性や放湿性が高くムレにくい
- 静電気がおこりにくくホコリがつきにくい
- 水や太陽に弱くシミができやすい
- 摩擦に弱い
- 虫食いの被害にあいやすい
シルクは人間の皮膚と構造が近く、肌の刺激になりにくい素材です。
またシルクには菌の増殖を抑える作用があることも、東京農業大学の研究結果として報告されています。
参考サイト:東京農業大学の研究
さらに吸湿性や放湿性も綿の1.5倍と高く、ムレにくいことも雑菌が繁殖しにくい理由の一つです。
ただし水や熱に弱いデリケートな素材なので、丁寧にお手入れを行う必要があります。
タオル地(パイル地)の枕カバー
タオル地(パイル地)の枕カバーには、次のようなメリット・デメリットがあります。
- 吸水性が高い
- ふんわりとして肌触りが良い
- 洗濯してもへたりにくい
- 目が粗いタオル地は摩擦が起こりやすい
- ループ部分が引っ掛かかると破れる
汗をかきやすい人には、吸水性が高いタオル地(パイル地)の枕カバーがおすすめです。
肌や髪に摩擦が生じないように、なるべく目が細かく肌触りが良いものを選びましょう。
ガーゼの枕カバー
ガーゼの枕カバーには、次のようなメリット・デメリットがあります。
- サラッとしていて肌触りが良い
- 夏は涼しく冬は温かい
- 吸水性や通気性が高い
- 洗濯すればするほど柔らかくなる
- 品質が悪いと耐久性が低くゴワゴワする
通気性に優れた素材なので、ムレによるニキビや肌荒れを防げます。
洗えば洗うほど柔らかくなるので、毎日洗濯して清潔に保つようにしましょう。
綿の枕カバー
綿の枕カバーには、次のようなメリット・デメリットがあります。
- 吸水性や通気性が高い
- サラッとしていて肌に刺激にならない
- 乾きにくい
- 洗濯を繰り返すと硬くなる
綿の枕カバーは吸水性や通気性が高く、汗をかいてもべたつかないのが特徴です。
繊維が硬くなると肌の刺激になるので、定期的に買い替えるようにしましょう。
リネンの枕カバー
リネンの枕カバーには、次のようなメリット・デメリットがあります。
- 吸水性が高い
- 発散性に優れていて早く乾く
- 汚れが落ちやすい
- 洗濯に強い
- 乾燥機にかけると縮んでしまう
リネンは綿の約4倍も吸水性が高く、乾きやすい素材です。
熱には弱いので、乾燥機は避けましょう。
4.枕カバーの洗い方
枕カバーの洗い方は素材によっても異なります。
必ず洗濯表示を確認してから、以下の手順でお手入れを行いましょう。
- 枕カバーを裏返してファスナーを閉じ洗濯ネットに入れる
- 40℃のぬるま湯に洗剤と酸素系漂白剤を溶かす
- 30分程度つけおきする
- ③を洗濯機に入れて洗う
枕カバーの臭いや汚れが気にならない場合は、①→④だけでお手入れが完了します。
なお柔軟剤を使用すると、繊維の表面に油膜が張ったような状態になり、吸水性が悪くなることがあります。
どうしても使いたい場合は、吸収性が良い柔軟剤を選んで、少なめの量を使用するようにしましょう。
4-1.枕カバーの乾燥方法
洗濯後の乾かし方も枕カバーの素材によって異なります。
間違った方法で乾燥させると、縮みや変色の原因になるため、必ず洗濯表示を確認しておきましょう。
素材ごとのおすすめの干し方は以下の通りです。
- シルク…風通しが良い場所で陰干し
- タオル地…乾燥機を使うとふんわり仕上がる
- ガーゼ…風通しが良い場所で陰干し
- 綿…風通しが良い場所で陰干し
- リネン…風通しが良い場所で陰干し
乾燥機を使うのがおすすめなのは、タオル地だけです。
その他の素材は、風通しが良い場所で陰干しをするようにしましょう。
5.まとめ
次のような枕カバーはニキビの原因になります。
- 洗っていない
- 肌の刺激になりやすい素材
枕カバーには汗や皮脂、フケが付着していて、たった一晩で4倍以上、1週間後には11~12倍も雑菌が増殖します。
そのため洗っていない枕カバーを使っていると、雑菌が毛穴に侵入し、炎症が起こることでニキビができてしまいます。
また肌の刺激になりやすい素材の枕カバーが、ニキビの原因になることもあります。
シルクや綿、ガーゼなどの肌にやさしい素材の枕カバーを選んで、週に1~2回は洗濯するようにしましょう。
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