あなたはこんな悩みを持っていませんか。
- 枕の干し方を知りたい
- 枕にダニが湧いていないか心配
- 枕の匂いが気になる
この記事では、天日干しできる枕の素材、天日干し・陰干しの方法を紹介しています。
また、枕のダニ対策、匂い対策も紹介しているので参考にしてください。
1.枕を干さないといけない理由
枕を干さなければならない理由とてしては、次の2つが挙げられます。
- アレルギーの原因になるダニが繁殖する
- 嫌な臭いの原因になるカビが発生する
枕に潜むチリダニは、湿度が50%を下回ると徐々に体の水分がなくなり、生きていけなくなります。
つまり、枕を干して湿気を飛ばせば、ダニの繁殖を抑えることができるのです。
また通気性が良い状態を保てば、カビの発生も防げます。
カビやダニの繁殖を防ぐためにも、できるだけ頻繁に「天日干し」や「陰干し」を行いましょう。
2.天日干し
まずは天日干しできる枕の素材や天日干しの効果、天日干しの方法について紹介します。
2-1.天日干しできる素材
次のような素材の枕は、天日干しをするのがおすすめです。
- そば殻
- ひのきチップ
- 小豆
- ポリエチレンパイプ
- マルコビーンズ
- ポリエステルわた
そば殻やヒノキチップ、小豆の枕は、水洗いができません。
湿気が多いと虫がわくこともあるので、カラカラになるまでしっかり天日干しを行いましょう。
またポリエチレンパイプやマルコビーンズ、ポリエステルわたの枕は洗濯することができます。
半年に1回は枕を丸洗いしてから、天日干しをするのがおすすめです。
2-2.天日干しの効果
枕の天日干しには次のような効果があります。
- 枕の湿気がなくなりふんわりする
- カビやダニの繁殖を抑えられる
- 殺菌・消臭効果を期待できる
天日干しをすれば短時間で、枕の湿気を取り除くことができます。
また紫外線を照射することで、大腸菌、腸チフス菌、赤痢菌、ブドウ球菌などの菌を99.99%殺菌できるという国立衛生試験所の研究結果も報告されています。
そのため雑菌が原因の臭いなら、天日干しをするだけで消えることもあります。
2-3.天日干しの方法
枕を天日干しするポイントは次の3つです。
- 日の当たる風通しの良い場所に枕を干す
- 10時~14時の紫外線が多い時間を狙う
- 干し終わったら掃除機でお手入れ行う
10時~14時の紫外線が多い時間に天日干しをすれば、1時間ほどで細菌の数が大幅に減少することがわかっています。
15時を過ぎると湿度が高くなるので、14時までには取り込むようにしましょう。
また天日干しをした後の枕には、ダニの死骸やほこり、花粉などが付いている可能性があります。
間違って吸い込んでしまわないように、叩かずに掃除機で吸い込むようにしましょう。
3.陰干し
次に陰干しがおすすめの枕の素材や陰干しの効果、陰干しの方法について紹介します。
3-1.陰干しがおすすめの素材
次のような素材が使われている枕には、陰干しが適しています。
- 高反発ファイバー
- 極小ビーズ
- 羽毛
- 羽根
- 天然ラテックス
- 低反発ウレタン
- 高反発ウレタン
空気を90%以上含む高反発ファイバーは、丸洗いをした後に陰干しをしても半日ほどで乾きます。
また抗菌作用がある天然ラテックスや、密度が高いウレタン素材、通気性が良い高反発ファイバーはダニがわきにくいのが特徴です。
3-2.陰干しの効果
枕の陰干しには次のような効果があります。
- 素材を傷めずに枕の湿気を取り除ける
- カビの繁殖を防いで臭いを抑える
陰干しなら熱に弱い素材の枕でも、変形や変質の心配なくお手入れすることができます。
また花粉やPM2.5の心配なく室内で枕を干せるのも、陰干しならではのメリットです。
枕を傷める心配もないので、できるだけ頻繁に陰干しをするようにしましょう。
3-3.陰干しの方法
枕を陰干しするポイントは次の2つです。
- 直射日光を当てない
- 風通しが良い場所に干す
- 下に新聞紙を敷いておく
新聞紙を敷いておけば、枕から出た湿気を吸い取ってくれます。
また扇風機やエアコンの風を当てることで、効率よく枕の湿気を取り除くことができます。
4.枕を干すのにあると便利なグッズ
枕を干すのに便利なグッズを5つ紹介します。
洗って干せる枕ネット
洗濯後にハンガーを取り付けるだけで、そのまま干すことができる便利なアイテムです。
もちろん洗えない枕の天日干しや陰干しにも利用できます。
花粉ガード まくら干し袋
空気だけを通して、花粉やほこりをブロックするSMS不織布が採用されています。
太陽の熱を吸収しやすい黒色なので、ダニ対策にも効果的です。
枕干しハンガー
枕の大きさに合わせて、フックの位置を調整できます。
ネットタイプの枕干しが使えない「大きめの枕」を干したい人にもおすすめです。
平干しネット
そば殻や小豆、ひのきチップを干したい時に便利です。
新聞紙を敷いておくと、網目の間から中材が落ちる心配もありません。
まくらハンガー
4つの枕をまとめて干すことができます。
折りたためばスリムな形状になるため、収納にも困りません。
5.枕を干すおすすめの頻度
枕を干すのにおすすめの頻度は天日干しと陰干しで、以下のように異なります。
- 天日干し…週1~2回
- 陰干し…毎日
毎日のように天日干しをすると、枕が傷んでしまいます。
天日干しは週1~2回にして、それ以外の日は湿気が溜まらないように陰干しをするのがおすすめです。
6.枕を干せばダニはいなくなるのか
枕を干すだけでは、完全にダニを退治することはできません。
というのもダニが死滅させるには、次のどちらかの条件を満たしている必要があるからです。
- 温度が50℃以上
- 湿度が40%以下で4時間
天日干しをした場合、枕の表面が50℃以上になることはあっても、内部の温度はそれほど高くはなりません。
また日本の平均湿度は60%~70%なので、干すだけではダニが死滅しない可能性が高いといえます。
しかし干すことで枕内部の湿度が下がれば、ダニの繁殖を抑えることができます。
確実にダニを退治したい場合は、「50℃以上、湿度40以下で4時間」になるような方法でダニ対策を行いましょう。
7.ダニ対策におすすめの方法
おすすめのダニ対策方法を5つ紹介します。
7-1.乾燥機の熱でダニを退治する
ダニは、50℃の熱で20~30分、60℃の熱なら一瞬で死滅します。
しかしドライヤーやスチームアイロン、天日干しでは、枕の中心部まで熱が届かないことがほとんどです。
枕の中心部が50℃以上になるように、以下の方法で1時間ほど乾燥させましょう。
- コインランドリーの乾燥機
- 家庭用の洗濯乾燥機
- 布団乾燥機
乾燥後にダニのフンや死骸を掃除機で吸い取って完了です。
熱に弱い素材は変形してしまう可能性があるので、別の方法でお手入れを行いましょう。
7-2.洗える素材の枕は洗濯する
ダニのアレルゲンは洗濯で99.9%も除去できることがわかっています。
引用元:https://www.nishikawa-store.com/images2016/second/column/lion_column02/lion_column02_1.jpg
しかし水洗いだけではダニは死滅しません。
ダニを駆除したい場合は、60℃の温水で洗濯するのがおすすめです。
ただしパイプや高反発ファイバーなどの熱に弱い素材は、40℃以下のぬるま湯でお手入れする必要があります。
これらの素材はもともとダニがつきにくくツルツルしているため、水洗いだけでもダニを取り除くことができます。
7-3.ダニスプレーやダニよけシートを活用する
ダニスプレーなら枕に噴霧するだけで、ダニを駆除することができます。
またダニよけシートには、枕の下に敷いておくだけでダニをよせつけないという効果があります。
効果はそれぞれ以下の期間続きます。
- ダニスプレー…約1ヶ月
- ダニよけシート…約6ヶ月
ダニ対策の効果を高めるためには、スプレーとシートを併用するのがおすすめです。
スプレー後はダニの死骸を掃除機で吸い取って、通気性が良い場所に枕を干しておきましょう。
7-4.防ダニ枕カバーを使う
防ダニ枕カバーとは、枕の内部にダニが侵入するのを防ぐアイテムです。
すき間なく織り込まれた高密度繊維で枕をカバーすることで、ダニが入り込むのを防ぐ仕組みになっています。
薬品が使われていないため、副作用の心配もありません。
また表面についたダニは、洗濯すれば簡単に落とすことができます。
7-5.枕を干して掃除機をかける
ダニは湿度が40%以下になると死滅します。
そのため枕を干して湿度を下げるだけでも、ダニの繁殖を抑えられます。
また掃除機を1㎡あたり20秒間以上かければ、アレルギーの原因になるダニのフンや死骸をしっかり取り除くことができます。
8.枕を干しても匂いが気になる時は…
枕を干しても臭い場合は、次の3つの方法でお手入れを行いましょう。
- 洗濯する
- 硬く絞ったタオルでたたき出すように汚れを落とす
- 消臭スプレーを使う
枕を干しただけでは、汗や皮脂の汚れが落ちることはありません。
洗える枕は洗濯をして、臭いの原因を取り除きましょう。
洗えない枕は、硬く絞ったタオルで表面の汚れを落とすのがおすすめです。
消臭スプレーを使うのも一つの方法ですが、体の害になるという研究結果も報告されているので、使い過ぎないようにしましょう。
9.まとめ
枕の干し方は、素材によって以下のように異なります。
- そば殻
- ひのきチップ
- 小豆
- ポリエチレンパイプ
- マルコビーンズ
- ポリエステルわた
- 高反発ファイバー
- 極小ビーズ
- 羽毛
- 羽根
- 天然ラテックス
- 低反発ウレタン
- 高反発ウレタン
適切な方法で枕を干すだけで、ダニ対策と臭い対策を同時に行えます。
ダニや臭いの発生を根本から防ぎたいなら、通気性が良い洗える枕を選びましょう。
正しい枕の選び方についての詳しい情報は、こちらのページをご覧ください。
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