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枕の臭いの落とし方|枕の匂いの原因や予防方法も紹介

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あなたはこんな悩みを持っていませんか。

  • 枕の臭いを消したい
  • 枕が臭くなる原因をしたい
  • 枕が臭くならないようにしたい

この記事では、枕の臭いの落とし方や原因を紹介しています。
また、枕が臭くならなくなる方法も解説しているので参考にしてください。

1.枕の臭いの原因


枕が臭い原因は主に次の6つです。

1-1.汗臭

汗には「良い汗」と「悪い汗」があります。
良い汗はサラサラとしていて無臭ですが、悪い汗はベタベタしていて汗臭の原因になります。

汗臭の原因になる「悪い汗」は、次のような仕組みで生じます。

汗腺のろ過機能がうまく働かない

ミネラルが血管に戻らない

ミネラルを含むベタベタした汗の原因になる

乳酸や尿素などの老廃物も汗と一緒に出る

余分な成分を含むため汗臭が発生しやすくなる

「悪い汗」をかくと、血液中のミネラル分や老廃物が汗と一緒に流れ出てしまいます。
尿素が含まれているため、ツンとした臭いを感じるのも汗臭の特徴です。

1-2.ミドル脂臭


ミドル脂臭の原因は「ジアセチル」という成分で、30代後半~40代後半に最も多く発生します。
ジアセチルは、汗の皮脂に含まれる乳酸が皮膚の常在菌である「表皮ブドウ球菌」や「黄色ブドウ球菌」により代謝・分解され以下の流れで生じます。

乳酸→ピルビン酸→アセトイン→ジアセチル

ジアセチルのみでも古い油のような悪臭を放ちますが、皮脂中の中鎖脂肪酸と混ざることで、さらに臭いの強い「ミドル脂臭」になります。
ミドル脂臭は後頭部や頭頂部を中心に発生するため、枕の臭いの原因になってしまいます。

1-3.加齢臭

加齢臭の原因は「2-ノネナール」という成分で、50代半ばから増加し始めます。
古本やロウソク、枯れ草のようなニオイが特徴で、次のような流れで発生します。

年齢を重ねると皮脂中の「9-ヘキサデセン酸」や「過酸化脂質」が増える

皮膚常在菌が「9-ヘキサデセン酸」を分解
「過酸化脂質」が「9-ヘキサデセン酸」の酸化を促進

加齢臭の原因になる「2-ノネナール」が生成される

加齢臭は皮脂の量が多い頭や耳の下、首の後ろ、背中、胸、脇などを中心に生じます。
特に頭は汗をかきやすく、ケアを怠ると枕の臭いの原因になってしまいます。

1-4.雑菌の繁殖


雑菌の繁殖が原因の枕の臭いは、次のような流れで発生します。

汗や皮脂、フケなどが枕に付着する

付着物を黄色ブドウ球菌などの常在菌が分解

分解物や常在細菌の死骸により悪臭が発生

汗や皮脂が付着した枕を使い続けていると、雑菌が増殖して悪臭が発生してしまいます。
またシャンプーの後に髪を乾かさずに寝ると、モラクセラ菌が繁殖し、枕から生乾き臭がすることもあります。

1-5.素材臭

素材臭が気になることが多い枕の材質は次の5つです。

  • 低反発ウレタン
  • 高反発ウレタン
  • ラテックス
  • 羽毛
  • 羽根

羽根や羽毛の素材臭は「洗浄不足」が原因です。
原料は主にグースとダックの羽根ですが、グースは草食、ダックは雑食なので、ダックの方が臭いが強い傾向があります。

ウレタンの素材臭は、製造過程で加えられる「アミン類」が原因です。
製造時の熱で大部分は揮発しますが、多少は残るため人によっては臭いと感じることもあります。

人体に影響はないとされていますが、気になる場合は陰干しをしてから使用するのがおすすめです。

ウレタンの臭いについての参考サイト:日本ウレタン工業協会

1-6.疲労臭・ストレス臭


枕から次のような臭いがする場合は、疲労臭やストレス臭の可能性があります。

  • ツンとしたアンモニア臭
  • ネギやニラのような硫黄化合物系の臭い

疲れがたまると肝臓の働きが悪くなり、アンモニアを分解する能力が低下します。
すると血液中のアンモニアが増加し、汗や皮脂と一緒に排出されて「疲労臭」につながります。

ストレス臭は汗ではなく、「STチオジメタン」というガスが皮膚から放出されることにより発生する臭いです。
緊張や強いストレスを感じた時に生じるだけでなく、この臭いを嗅ぐことで疲労や緊張が高まることもわかっています。

枕にストレス臭が付いていると、緊張状態が続いて眠れなくなってしまうこともあります。
睡眠の質が低下してしまわないように、すぐにでも対策を行うようにしましょう。

2.枕が臭う時の対策


枕の臭いを解消するための対策を3つ紹介します。

2-1.枕を洗う

枕の臭いの原因は、汗や皮脂、老廃物などの汚れです。
以下の手順で枕本体を丸洗いして、臭いの原因になっている汚れをすべて取り除きましょう。

準備するもの
  • 洗濯用ネット
  • 粉末タイプの酸素系漂白剤
  • 衣類用の洗濯洗剤

枕を洗う方法

  1. 枕カバーを外す。
  2. 洗濯表示を見て「水洗いが可能か」や「使える漂白剤」を確認する。
  3. 汚れが気になる箇所があれば、洗剤をつけて軽く部分洗いをする。
  4. 枕を洗濯用ネットに入れてファスナーをしっかり閉める。
  5. 酸素系漂白剤と洗濯洗剤を使って洗濯機または手洗いで洗う。
  6. 脱水が終わったら、中材の片寄りを戻す。
  7. 天日干しまたは陰干しでしっかり乾かす。

臭いの元になる皮脂は酸性なので、アルカリ性の漂白剤で中和することで、しっかり落とすことができます。
液体タイプの酸素系漂白剤は酸性なので、弱アルカリ性の粉末タイプを使うのがおすすめです。

ただし粉末タイプの酸素系漂白剤は、絹や毛の枕には使えません。
毛や絹の枕を洗う際には、液体タイプの酸素系漂白剤を利用しましょう。

2-2.枕カバーを洗う


枕カバーには汗や皮脂をたっぷり吸収されています。
枕本体を洗ったついでに、以下の手順で枕カバーも洗濯しておきましょう。

準備するもの
  • 洗濯用ネット
  • 粉末タイプの酸素系漂白剤
  • 衣類用の洗濯洗剤

枕カバーを洗う方法

  1. 枕カバーの洗濯表示を確認する。
  2. 裏返してチャックを閉じ、洗濯用ネットに入れる。
  3. 酸素系漂白剤と洗濯洗剤を入れて洗濯機または手洗いで洗う。
  4. 乾燥機または陰干しで乾燥させる。

タオル素材の枕カバーは、乾燥機を使うとふんわり仕上がります。
その他の素材には、陰干しが適しています。

特にシルクやナイロンは紫外線の影響で黄変しやすいため、天日干しは避けましょう。

2-3.臭いが取れない時はつけ置き洗いする

洗濯しても臭いが取れない場合は、つけ置き洗いを試してみましょう。
つけ置き洗いの手順は以下の通りです。

準備するもの
  • 塩素系漂白剤(白い枕)or粉末の酸素系漂白剤(色柄のある枕)など
  • 衣料用の洗濯洗剤
  • ゴム手袋

臭いが取れない時のつけ置き洗いの方法

  1. 大きめの洗面器に枕を入れる。
  2. ゴム手袋をして①に漂白剤を入れる。
  3. ②に約50℃のお湯を注いで漂白剤を溶かす。
  4. ③に枕を入れラップで蓋をして30分~2時間ほどつけ置く。
  5. 衣料用の洗剤で通常通り洗濯する。
  6. 乾燥機または陰干しで乾燥させる。

臭いの元になる皮脂汚れは、次のようなアルカリ性の漂白剤で落とせます。

重曹 < セスキ炭酸ソーダ < 粉末タイプの酸素系漂白剤 < 塩素系漂白剤

最も強力なのは塩素系漂白剤です。
ただし塩素系漂白剤は色柄物、粉末タイプの酸素系漂白剤は毛や絹には使えません。

洗濯表示を確認して、素材に合う漂白剤を選びましょう。

3.枕が臭くならなくないようにする方法


枕の臭いを防ぐ方法を8つ紹介します。

3-1.枕カバーを頻繁に洗う

人間はひと晩でコップ一杯の汗をかくといわれています。
汗が染み込んだ枕カバーを放置すると、悪臭が発生する原因になります。

また汗の量によっては枕カバーだけでなく、枕本体まで臭いが浸透してしまうこともあります。
臭いを防ぐためにも、枕カバーはできれば毎日、最低でも週に1~2回は洗濯するようにしましょう。

3-2.枕を干して乾燥させる


枕が湿っていると、雑菌が繁殖して臭いの原因になってしまいます。
使い終わったら、通気性が良い場所に枕を干して、乾燥させておきましょう。

3-3.枕の中材を洗う

汗や皮脂が枕の中材まで染み込んで、臭いの原因になっていることもあります。
臭いの元を断つためにも、半年に1回は中材までしっかり洗うのがおすすめです。

3-4.髪の毛をしっかりと乾かす

髪を乾かさずに寝ると、頭皮の水分と油分のバランスを保つために、皮脂が多く分泌されます。
すると皮脂や湿気をエサとして雑菌が増殖し、悪臭が発生してしまいます。

臭いの原因になる雑菌を増やさないためにも、寝る前にはしっかり髪の毛を乾かしておきましょう。

3-5.食習慣を見直す


食事を見直して、汗の臭いを根本から抑えるのも一つの方法です。
次のような食品を中心に、バランスの良い食事を心掛けましょう。

  • ビタミンCやE含む緑黄色野菜などの抗酸化食品
  • 梅干しやレモン、酢などのクエン酸を含む食品
  • めかぶやもずく、納豆などの腸内環境を整える食品
  • シジミ、キハダマグロ、チーズなどのオルニチンを含む食品

加齢臭は動物性脂肪を控えて、抗酸化食品を多めに摂取することで抑えられます。
汗臭やミドル臭が気になる人は、汗腺の機能を高めるクエン酸を多く含む食品を積極的に摂るのがおすすめです。

またオルニチンを多く含む食品には肝臓の機能を高める作用があり、疲労臭の改善効果を期待できます。
動物性脂肪やたんぱく質、アルコール、にんにくなどは、臭いの原因なるため、なるべく避けるようにしましょう。

3-6.枕パッドを使う

枕パッドは枕カバーよりも厚みがあり、臭いの原因になる汗や皮脂が枕本体に染む込むのを防いでくれます。
洗えない枕を使っている人や汗の量が多い人は、枕パッドを活用するのがおすすめです。

3-7.洗える枕に変える


枕の臭い対策には洗濯が最も効果的です。
臭いを防ぐためにも、次のような洗える素材の枕を選びましょう。

  • 高反発ファイバー
  • ポリエチレンパイプ
  • マルコビーンズ
  • ポリエステルわた

特におすすめの素材は「高反発ファイバー」です。
シャワーでサッと丸洗いができるため、いつでも清潔で臭いのない状態を保てます。

3-8.適度な運動や入浴

適度な運動や入浴は、次のような理由で枕の臭いの解消につながります。

  • 汗臭…汗腺の機能を鍛えられる
  • ミドル臭…乳酸の発生を抑えられる
  • 加齢臭…活性酸素の発生しにくくなる
  • 疲労臭…リラックスすることで疲れが軽減する
  • ストレス臭…臭いの原因になるストレスが減る

激しい運動をし過ぎると乳酸が増えて、ミドル臭の原因になる可能性があります。
汗の臭いを軽減するためにも、ストレッチやウォーキングなどの適度な有酸素運動を行いましょう。

4.まとめ


枕の臭いは洗濯で落とすことができます。
しかし次のような素材の枕は、基本的には洗濯することができません。

  • 極小ビーズ
  • そば殻
  • ひのきチップ
  • 羽毛
  • 羽根
  • 天然ラテックス
  • 低反発ウレタン
  • 高反発ウレタン
  • テンピュール

臭いを防ぐためにも、次のような洗える素材の枕を選びましょう。

  • 高反発ファイバー
  • ポリエチレンパイプ
  • マルコビーンズ
  • ポリエステルわた

おすすめの洗える枕についての詳しい情報は、こちらのページをご覧ください。

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